保育と園庭


 

 ベテル幼稚園の園庭は「庭」です。広い公園で、滑り台やジャングルジムなどの遊具に子どもたちが遊んでもらう場所と異なり、ベテルの庭は広くはありませんが、子どもが遊びを見つけ、友だちとともに、自分らしく遊び、成長していきます。
 このベテル幼稚園の「庭」は、時間をかけて、子どもたちの遊ぶ姿、成長する姿を思い描き、保育者が作り上げたものです。

 春、入園式のころには、前の年に植えたチューリップが咲いて、新入園児を迎えます。小さいクラスの子は、砂場で全身どろんこになって遊び、砂山が雨で崩れると大きいクラスの子どもがスコップを上手に使いなおします。
 夏には、赤黒く実った桑の実を食べ、水遊びを楽しみます。夏の野菜も子どもたちと一緒に育ちます。
 秋にはさつまいもを収穫します。先生が焼いてくれると、皆喜んで食べます。
 冬でも子どもは外で遊びます。小さいクラスも大きいクラスも混じって、サッカーや鬼ごっこをして遊びます。マットを使っておうちごっこを楽しむ姿も見られます。クリスマス祝会では、お庭にお母さんからのクリスマスカードが置かれ、子どもたちが一生懸命に探します。

 ベテルの庭では、子どもが自分で遊びを通じて、他者と交わりながら、心豊かに成長しています。