一人の子どもが世界の挨拶の絵本を読んでいると、フィリピンのページに「トロン」というおやつのことが載っていました。それを見て、「あっ、これはお家で作ったことがある!」と思い出し、翌日、家から「トロン」の作り方が載っている図鑑を持ってきてくれました。
「これをみんなで作りたい!」と作り方を調べました。春巻きの皮でバナナを包むのですが、「どうやって包んだらいいか心配だな」と話したので、四角の紙とバナナに見立てたフェルトを使って、包む練習をしました。包めるようになったところで、「バナナのはるまきだよ、一緒に作ろう」「こうやって包むんだよ」と伝えると、クラスの友だちもだんだん興味が湧いてきて「一緒に作ろう!」と計画を立てました。
「トロン」を作る日。バナナの皮をむき、包丁でバナナを切りました。春巻きの皮の上にバナナを置き、練習通り包みます。最後は小麦粉を水でといたものを皮の端に塗って止めました。その後、副園長先生が油で揚げてくれました。
出来上がったトロンを食べると、バナナがあつあつトロトロで、皮もサクサク、とても美味しくいただきました。
小さいクラスの子どもたちにもおすそ分け。みんな美味しく食べてくれました。
きっかけは絵本でしたが、世界のおやつに興味を示し、作る・食べる経験ができました。年長組は次週ACEF(アジアキリスト教教育基金)の方から、バングラデシュのお話を聞きます。部屋の壁に世界地図を貼り、みんな興味を持って見ています。
