【保護者の声】運動会の感想 年中組 保護者

「みんなと一緒におどらないの?」
「うん、旗をつくったから、おうえんするの。」
去年のあかぐみ(年少)での運動会。
 朝からなにかを作っていると思ったら、割りばしにおりがみがくっつけられていました。それをにぎる娘のすこし不安げで泣きそうな顔。はじめてのことや慣れない集団行動への参加がちょっぴり苦手な娘にとって、その旗はとても大事なのだと思いました。練習期間から「おどらない」と決めていた娘なりに考えたのです。本番、軽やかな音楽に似合わぬけわしい表情でお手製の旗をぱたぱたとふる娘の姿がありました。みんなと一緒に踊ることはできないけれど応援をしたいと言い出した娘をやさしくサポートしてくださった先生方には感謝してもしきれません。
 そんな娘が迎えたベテル幼稚園での二回目の運動会。去年よりも幼稚園の様子を話してくれることが多くなり、だれとやるか、どんな練習をしているのかをたくさん話してくれました。チーム対抗戦の競技については、何日も前から「おともだちとがんばって、ぜったいに勝つんだ。勝っちゃうよ」と息巻いていたし、「はやく運動会来ないかな」と心待ちにしている様子がありました。そこに不安げな様子などはみじんもありませんでした。そして、とても気持ちのいい秋晴れの空の下。みんなと一緒にダンスを踊り、親子競技で心から一喜一憂し、真剣な表情で大玉を転がす姿がありました。最初から最後まで全身全霊で運動会を楽しんでいたのです。そこに至るまでには、この一年間のおともだちとのかかわりや、はじめてのことでも少し参加してみようかなと思えた経験など、本当にたくさんの積み重ねがあったと思います。いつもこどもたちを見守り、支え、寄り添ってくださるベテル幼稚園に通うことができて本当によかったと改めて思いました。

「ねぇママ、みてた?すごかったでしょ!」
運動会が終わったあと、ピカピカ笑顔の娘にどうしても聞きたくて
「運動会なにがいちばんおもしろかった?」と尋ねると、
「みどりぐみさんの、みんなではしるやつ(リレー)。すごかったもん。きぐみさんでやったらどうなるかな。」
 てっきり自分の参加していた競技を答えるかと思っていた私はびっくり。成長した娘は、もう次を見ていたのです。来年の運動会がわたしも今からとても楽しみです。


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